でっかいマーリンが水しぶきを上げて飛び上がる、服部名人のリールからジージーと音を立ててラインが出て行く、11フィッシィングのオープニングにはいつも心躍らせられました。
11pmは、 子供の頃の私には、大人の世界をちょっと背伸びしてこっそり見る、そんな番組でした。
以下は既出ネタかもしれませんが、また書きます。
舞台関係の仕事をやっている時に、11pmのロケが別府のホテルでありまして、照明のスタッフとして参加したことがあります。藤本義一さんの時でした。
なんと全て生放送のロケなんです。
大広間で、出演者、スタッフ一緒に豪華な食事で、さすがテレビだなと感心しました。
私は地下の浴場で照明の番を命じられました。当然綺麗なおねえさんが湯船に浸かってニッコリみたいなシーンを思いますよね。
番組が始まって、地下に置かれている小さなモニターで見ていました。私の他には誰もいません。照明の機材とカメラのケーブルがグルグル巻かれているだけ。
どうなるんだろう。本当にここで撮影するのか、番組が進行するうちに段々そんな感じがしてきました。始まって半分が過ぎようとしても、まだシーンとしています。
もう終わりも間近、多分カットされたな、その時です。急にバタバタとカメラスタッフが降りてきて、肝心のおねえさんは水着で風呂の縁に腰掛けて足でお湯をバシャバシャ、手を振りながら。そうです、ラストの15秒だったんです。
おねえさんが水着姿だったので、ちょっと損した気分でしたが、テレビのロケはいつも楽しい思い出ばかりです。
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